自己実現

50年の経験をもって人生の学び直しをしよう

miyaはんです。

健康寿命を延ばし、70歳代の就業を検討する社会の流れがいよいよ具体的になってきました。

少子高齢多死社会、国の財政難。

自分が育ってきた環境から加速度的に社会は変化しています。

国家資格を持つ専門職としての経験がありながらも、雇い止めになり職を失う、年金開始年齢引き上げの検討等、親の世代とは全く違う向老期の社会が待ち受けています。

今後は一人一人が真剣に自分の将来を考え、備えとして小さな安心を積み上げてゆくことが求められています。

今からでも遅くはありません。

むしろ、これまでの経験を持って学び直しをすることで、学びのレバレッジがより大きくきかせることができるでしょう。

興味関心のあることを学びとして始めてみませんか?

50代でも人生の選択肢が増えていきます。

自分の経験上言える50代の学びの効用をまとめます。

 

1.無知を知り、違う世界の扉を開く

若い頃から、相手に自分の考えを論理的に伝えられず、相手の言動に感情的な反応をしていつも落ち込んでいました。

どうしたら、冷静に筋道立てて相手に伝えることができるのだろう、アタマの良い人たちはどんな思考をしているのだろうと、問題に冷静に対処している同僚や友人を羨ましがっていました。

自分=アタマ悪い・感情的なニンゲン・変えようがない

の構図で思い込んでいました。

けれど、心のどこかで変わらなきゃと思い続けていて、働きながら通信制の大学で細々と単位取得を継続していました。

通信制の大学は、課題レポートの提出とスクーリングで単位が与えられます。

課題レポートの提出は個人作業なので負担ではありませんでした。

miyaはんにとって、大きな刺激となったのはスクーリングで年代も職業も様々な人と話す機会でした。

刺激を受けた人々は、自分と同じ学生もいればスクーリングの授業で出会った教授、大学の事務の方と多岐にわたります。

まさに、それまでの自分がいた世界には存在しなかった人々で、一気に世界が広がりました。

知らなかった世界がいくつもあることにまず気づかされました。

通信制の大学で学びながらアルバイトで貯金して世界を旅している人、統計学の教授で統計学の授業なのに仏教伝来について話をする教授(すごくわかりやすいのです)、どの人も熱く語り引き込まれてしまう。

さらに、相手に対していつも寛容な態度を保ち続けています。

「人生を謳歌している」とはこういう人を指して言うのでしょう。

「ワタシもこんな風に生き生きと過ごしたい」と思ったものでした。

そして、学びは求めれば手にすることができるし自分次第で変わることができるのだ、という内側の変化が生まれました。

自分=学ぶことができるヒト・可能性あり・即行動しよう

に変化しました。

通信制の大学を○○までに卒業して、その後どうしようか、と具体的な計画を考え始めたのが40代です。

 

2.違う世界から今の職場を眺める

通信制の大学では、法律や統計・簿記など職場では触れることのない知識を学びました。

科目選択時は、自分が知らない世界を知ることが目的で、ここで学んだ知識がシゴトに役に立つ日が来るとは思えずに、テキストや文献を読んでは課題レポートを書くことを繰り返していました。

聞いたことのない専門用語に四苦八苦しながら、いくつもの課題に取り組んでいると、いつの間にか、自分なりに知識の積み上げができてくるものです。

新聞やニュースに出てくる言葉に反応する自分がいて、職場で扱われる数字に興味が湧いてきました。

また、スクーリングで出会った友人から見た自分の職場のイメージを聞くのも楽しくて、社会はそんな風に自分の職場を見ているのね、と、

それまで何の疑いもなく安定して所属していた世界を、少し距離を置いて捉えるようになりました。

自分はずっとこの職場で定年まで働く、疑いもなくそう思い込んできた「自分ルール」を「ほんとうにそうか?」「それでいいのか?」と見直し始めました。

その頃、書店で出会ったのが東国原英夫さんの「芸人学生、知事になる」という本です。

本の帯に書かれた「人は学びつづければ、いつでも人生を再構築できる」の言葉に強く惹かれ、一気に読みました。

通勤電車の中で、病院の待ち時間に、そしてお風呂に持ち込んで、何度も読み返しました。

東国原さんが、学問の世界に飛び込み努力を重ねられる姿に、自分の人生の希望みたいなものを見つけた気がします。

ここから、「学びを形にしたい」という小さな思いが出てきました。

しかし、通信制の大学を卒業する3月に、大災害が発生してしばらくは学びの継続も棚上げとなりました。

 

3.自分で限界はつくらない

災害時の経験は、別の記事にしたいと思いますが、この経験が大学院への進学を後押ししました。

被災した職場の復興に夢中で過ごして、ある程度の落ち着きを取り戻した頃、「学びへの欲求」がまた動き出しました。

もういい歳なんだから、とか、日々体調もゆらいでいるし、などせっかく落ち着きを取り戻した日常に安住したい気持ちがブレーキをかけます。

一方で、今行動しなければ時はどんどん過ぎていくし、行く末を考えると今が一番若い時間なのに何を迷っているのか、という気持ちとのせめぎ合いで、4年間迷いました。

自分=災害でようやく落ち着いたから変えたくないし。

に、戻ってしまった自分がいました。

結局、ダメ元で受験だけしてみよう、それでも経験としては自分史上最大の挑戦だから、と考え直して決心したのが50の誕生日です。

数か月の準備を整えて、受験に臨んだ結果新しい世界で学び直しをする環境を手に入れました。

 

今、思い出しても大胆な決断だったと自分のある意味無謀さに驚きます。

挑戦してよかったと心から思います。

「人は学びつづければ、いつでも人生を再構築できる」

東国原さんの言葉はいつもそばにあります。

今、何かしようかなと迷われている50代の皆さん。

行動すれば必ず得るものはあります。

これから先、自分を取り巻く環境に適応し自分らしく生きていく一つの方法として、学びを始めてみませんか。

 

ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

いつもサイトをのぞいてくださることに感謝です。

今日一日が豊かな日になりますように!(^^)!


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ABOUT ME
miyaはん
日本在住の50代女性です。 50歳の誕生日に思い立ち、大学院で学びはじめました。研究にとりくむ傍ら、予備校の講師として仕事する毎日です。これからの人生の輝きを保つための心身の健康づくりをテーマに書いていきます。