自己実現

「質の高い考え方」をするために必要なコト 【思考もスポーツも練習しだい!】

miyaはんです。

昨日の記事で、「認知のゆがみ」「アンバランスな考え方」を書きました。

考え方のクセをふりかえる 【アンバランスな認知をもつワタシ】

今日も引き続き、「考え方」についてまとめてみます。

授業を受けるカエル

このテーマにした理由は、

  1. 発言と行動がチクハグな同僚
  2. 刹那的 (せつなてき) な生き方をする学生
  3. 組織運営の方針がブレる上司
  4. ①から④の全てが存在する自分

を、日々目にしているからです。

学びを得て、人間として成長したいという願いの一方で、うらはらな行動をとってしまうのはなぜでしょうか?

行動をうらづける思考-「考え」について、もう少し整理したいと思いました。

クラーク博士

1. 考えの質はトレーニングで高まる!

リチャード・ポール/リンダ・エルダー著

「クリティカル・シンキング」東洋経済新報社 を読んでいます。

思考の質の向上は、学習と上達のためのトレーニングで手に入るそうです。

考えの質を高めるには、どうしても学習しなければならないことがあります。つまり、知的労働に携わらなければなりません。

一晩でバスケットボールやダンスが上達しないのと同じように、短期間でよく考えられるようになるということはありません。

そして、思考の質とは、「訓練された思考」と「訓練されていない思考」に分別されます。

訓練された思考とは以下の要素を持っています。

  1. 知的誠実
  2. 知的謙遜
  3. 知的正義感
  4. 知的忍耐
  5. 知的公平
  6. 根拠に対する自信
  7. 知的勇気
  8. 知的共感
  9. 知的自主性

訓練されていない思考は、以下の要素があります。

一般に自然に身につけてしまっているものです。

  1. 知的偽善
  2. 知的傲慢
  3. 知的不公平
  4. 知的怠慢
  5. 公平さに対する軽視
  6. 根拠に対する不信
  7. 知的臆病
  8. 知的利己心
  9. 知的依存

偽善や怠慢にも「知的」という形容があることを知りました。(-_-;)

さて、訓練された思考の基盤は「公平さ」です。

公平さは、自分自身、あるいは自分の友人、地域社会、国家に対する個人的な感情や利益といったことをぬきにしてすべての視点を同じように扱う必要があるという意識を伴うものです。

 

自分自身や自分の所属するグループの利益を考えずに、ただ理論的な基準(正確さや筋の通った論理)に基づくものです。

ほんとに「公平に」考えることなんてできるのかしら…(-_-;)

難しいですね。

だって「考える」ってことは、何かしら自分に関係あるから考えるワケで、

関係があるということは、「利益か不利益か」もあるワケで。

でも、「公平に考えられる」ことができれば、

感情に流されることや相手の勢いにのまれてしまうことも少なくなり、

静かにそのことについての考えを深めていけそうです。

そうなるためのトレーニングが必要なのですね。

受験勉強

2. 事実とそうでないものを区別する

ヒトの話を聞いていると、

事実と憶測と推測とその方の感想をまぜて話すがゆえに

ワタシはいったい「質問されているのか」「意見を求められているのか」

ワケがわからなくなることがよくあります。

(自分もきっとそうしている(-_-;) 反省しつつ。)

話す技術も要因としてあるのでしょうが、はいここ、テストにでまーす。

miyはんの場合、思考が整理されないまま、

思いつくままの言葉を発している状態の時で、

相手の混乱した表情を見て「やっちまったワタシ」とようやく気づきます。

まず、「事実」と「事実ではない」事柄を区別して言葉を選ぶこと、

次に、「憶測」と「想定」を区別するよう意識づけること、が大事です。

 

憶測 :

憶測とは、何らかの真実あるいは真実であるように見える事柄に基づいて、何か別のこともまた真実であると結論づけること。

想定 :

想定とは、何かを当然のこと、あるいは前提として考えていることを意味する。

状況 : 人が溝の中に横たわっている

A氏

憶測 : その人は酔っ払いである

想定 : 溝に寝転がるのは酔っ払いだけだ

B氏

憶測 : その人は助けを必要としている

想定 : 溝に寝転がるような人は誰でも助けが必要だ

憶測と想定は、それまでの人生経験によっても異なる。

だから、自分の憶測の傾向、憶測に基づく想定の傾向からくる

自分の持っている「視点」の傾向に気づくことが大事!(^^)!

事実をふまえた思考のトレーニングの積み重ねが、読書するハリネズミ

思考の質の向上になります!!

 

3. 考えの質的レベルを判断する基準

考えや発言内容のレベルの判断基準として、

  1. 明瞭さ
  2. 的確さ
  3. 正確さ
  4. 妥当性
  5. 深さ
  6. 論理性
  7. 重要性
  8. 公正さ

があります。

miyaはんもゼミで教授からよく質問されるのですが、

「その部分について詳しく説明してください」とか

「その部分を図にしてみてください」とか。

自分の中にあいまいになっていると、説明も滞ります。

図に表すなんて、とてもできないのです。

自分の思考を細部まで責任をもつ、そうしてはじめて質が高い思考が

できるのだと理解できます。

(しかし、実際には毎回同じ指摘をうけて撃沈(-_-;))

 

まとめ  世の中とともに思考の質もあげていかないと!

どんどん便利になっている世の中の一方で、

人間がおこす悲惨な事件、自然・人的災害が続いています。

だからといって、悲観したままでは、人生の楽しみを味わうことはできません。

どうすれば、複雑な社会の中で自分の人生を大切にして

満足して過ごすことができるのか…。

「考え方」を高めるトレーニングを日々実行することです。

他人を尊重しつつ、自己のあり方を内省し行動につなげてゆく…。

難しい課題ですが、一つずつチャレンジしていきます。

 

こむずかしい、わかりにくい文章を

ここまで読んでいただきありがとうございます。


梅雨寒が続き、今日はとうとうヒーターを箱からまた取り出しました。

体調をくずさないように、気を付けてすごしましょう!(^^)!

ABOUT ME
miyaはん
日本在住の50代女性です。 50歳の誕生日に思い立ち、大学院で学びはじめました。研究にとりくむ傍ら、予備校の講師として仕事する毎日です。これからの人生の輝きを保つための心身の健康づくりをテーマに書いていきます。