miyaはんです。
転職すべきか迷っている友人たちへ、伝えたいことをまとめます。
政府が示す「70歳まで就業機会確保のための雇用改革案」は、現行の65歳までの継続雇用年齢を70歳まで引き上げる法改正案です。
今は、周囲にも60歳で定年退職を迎えた後で再雇用として働き続ける人々が珍しくなくなってきました。
2018年8月に実施された生命保険会社の調査では、20代30代の約7割が65歳までに引退を希望していますが、年齢を重ねると就労継続への希望が拡大しています。
この調査で50代においては、5割が65歳まで3割が70歳まで仕事の継続を望んでいます。
では、第2の人生を考えるにあたり、自分の準備や心構えなど何が必要になってくるのでしようか。
1.キャリアの棚卸はしていますか?
これまでの人生で身に着けた知識・技術の書き出しと整理をしたことはありますか?
取得した資格・身に着けたスキルなど、年代ごとに一覧にまとめてみましょう。
自分は何が得意なのか、どのような分野で実績を挙げてきたのか。
経済産業省の調査によると、30代から50代の約7割がキャリアの棚卸し経験がない結果となっています。(「平成29年産業経済研究委託事業労働市場における最新技術の活用状況と企業動向等に関する調査」)
第2の人生で継続就労を考える時、履歴書に書けるキャリアがあれば、雇用側にとってわかりやすく伝えることができます。
一度、試しに書き出してみてはいかがでしょうか。
2.学び直しや生涯学習の視点は持っていますか?
今度は、厚生労働省の調査結果から(「能力開発基本調査」「平成30年度労働経済の分析」)、自己啓発を行う働き手は年代が上がるごとに減少していく一方で、自己啓発を行った人は仕事の質や満足度が高くなっています。
このことは、何らかの学び直しや生涯学習の必要性と、どのような形であれ学びを継続してきた人は、長く満足して働き続けることができる=人生の質が上がっている、ことを証明していることになります。
学びの形は最初はなんでも、新聞を毎日読んだり、図書館に行き興味のある本を借りてきて読むことを定期的にするなど、何でもよいと思います。
要は、自分の外の世界からいつも新しい何かを取り入れようとしていることが働き続ける上でも重要なポイントになってくるのではないでしょうか。
学びを進めていくと、自分の思考や内側に形成された基準を確かめたくなるものです。
そうして、自分以外の誰かと話をする場を求め、地域のコミュニティや趣味のサークルに所属するようになります。
他の人とのコミュニケーションは思考を深め、感情を豊かにし、新しい世界に連れていってくれます。
他の人との相互作用によりこころの張り合いが生まれ、時間の密度も高まるのではないかと思います。
3.健康維持への努力はいかがですか?
高齢者の就労に関する要因として、プラスの要因とマイナスの要因か挙げられています。(経済産業省「生涯現役社会に向けた雇用制度改革について」)
プラスの要因として、①特定の職業や職種(自営業・役員や専門職など)、②企業規模の小ささ、③継続雇用制度の存在、が指摘されています。
マイナスの要因としては、①健康、②定年制度、③在職老齢年金制度などが指摘されています。
①は具体的に、「主体的健康状態の悪化」と「生活習慣病やがん、脳卒中などによる通院」が挙げられていました。
やはり、健康が一番心配です。
同級生の中には、脳腫瘍になり手術を受けめまいや吐き気など手術後の副作用に苦しい思いをしながら現職を続けていたり、内臓の疾患で一日3食の食事後に15種類もの内服薬を飲み続けながら非常勤の仕事を続けている人もいます。
仕事を引退するよりも、どうにか工夫を凝らしながら継続していく方が何倍も人生は豊かになりますが、健康問題はできるだけ少ない方がよいと思います。
気を付けていても、誰にでもふいに病気や怪我はふりかかってきます。
その時のためにも、1と2で挙げた「キャリアの棚卸し」と「継続学習の習慣」は大切かと思います。
そして、基盤となる体力や内臓の健康状態を保つための日々の努力も大事です。
消化に負担をかけないような食事スタイル、筋肉や関節に負担をかけないような一定の運動、明るく過ごす時間の持ち方等々、小さな努力の積み重ねですね。
声を出して笑ったり、時には怒りを表出したり、感情も適度に動かして過ごしてまいりましょう。
悩める友人たちが、やってみようかな、と小さな希望と行動を起こせるように願います。
これからも人生は続き、健康寿命延伸の中で豊かな時間を創っていかねばなりません。
自分がこの時代に生きたことを感謝して終えることができるように、今のこの感覚を大切にしていきましょう。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
暑い日が続くそうです。
水分をこまめにとって、汗もしっかりかいて、元気に過ごしてまいりましょう。!(^^)!