健康

病気休暇明けの友人からの相談

miyaはんです。

学生時代の同級生から突然電話がありました。

彼女は、昨年秋に脳腫瘍が見つかり年明けに手術をしました。

病気休暇を2ヵ月とって、現場に復帰して頑張ってきましたが、手術の影響のめまいと頭痛に悩まされ、退職を決意して上司に言おうかどうか相談する電話でした。

手術の影響は、手術前に説明を受け想像していたよりも酷く、低気圧が近づく天候は頭痛と耳鳴りが強くなり仕事上のミスも増えてしまい、自己嫌悪の中で周囲の評価が気になってしまうと、ポツリポツリと打ち明けてくれました。

同僚は、「無理しないで休んでもいいよ」と優しい言葉をかけてくれるけれど、それが逆の意味ではないかと疑心暗鬼になっている自分がとても嫌だと言います。

さらに、同じ時期に実家の親の認知症も症状が進んで、ショートステイと在宅の往復で、気力と体力も使い果たしてしまい全てを投げ出してしまいたいと。

miyaはんも、大病の経験はありませんが、家族の介護や急逝時の親戚付き合いで自分を見失いそうになった経験があり、言いようのない暗いトンネルにはまってしまった時期がありました。

明るさや前向きな思考が全くできない、考えることは全て負のスパイラルにつながる、そんな苦しい状態を訴える友人の気持ちをじっくり受け止めました。

そして、伝えたこと。

 

1.病気休暇を再申請する

真面目で几帳面な友人は、3年まで取得が可能な病気休暇も2ヵ月しかとらず、休暇明けからフルタイムで以前と同じような勤務についています。

めまいや耳鳴りを抱えながら、フルタイムの勤務はどんなにしんどかった毎日かと思います。

学生時代は、クラス運営や部活動にリーダーシップを発揮して溌剌としていた彼女が、すっかり自信をなくして弱気の発言しかせず、ままならない身体の状況と仕事のミスが続き、自分を追いつめていました。

退職を考える第一の理由が「周囲に迷惑をかけているから、周囲は自分を辞めさせたがっている。どうせ必要とされていないのだから」という表現なのです。

ずっと続けてきた仕事だから、退職するのは本意ではない、とも。

幸い、病気休暇は再申請が可能な職場です。

なので、もう一度今度はしっかり長期の休暇を申請して、まとまった時間の中でゆっくり体調を整えてみてはどうかと伝えました。

仕事を辞めることはいつでもできる。

辞めたくない気持ちがあるうちは、辞めずに、まずは元気な自分を取り戻すことに時間とエネルギーを使おうよ、と話しました。

 

2.自然の中に自分を置く

仕事に復帰してからは、職場と自宅の往復だけで、自宅マンションにいる間はベッドで身体を休める時間がほとんどだったと友人は言います。

めまいや頭痛、耳鳴りもあるでしょうが、1日数分でもいいのでお散歩を勧めました。

少し足をのばせば、森のある公園があります。

鳥のさえずりや木々の間を風が通る音、小さな川のせせらぎを耳に入れてほしい。

緑の中で深呼吸をすれば、手術以来硬くなってしまった筋肉や心が少しずつほぐれていくはず。

身体をゆっくりほぐす時間を毎日定期的にもつことで、元気の気が入ってくるよと言いました。

低気圧や気温の変化にもとても敏感になってしまったので、肩や腰を温めながら、養生してほしいと願います。

 

3.ずっと働いてきたのだから。

卒業して以来、ずっと働いてきました。

職場は変われど、仕事をしていない時期がなかった友人です。

最初は社会人として成長する自分のために、そして家族を養うために、両親に恩返しするために、ずっと働いてきました。

だから、今は働いてきた自分を「すごい自分」と認めてほめて甘やかしてほしい。

頑張ってきた自分が行使できる権利を使ってほしい。

上司や同僚がどんな評価をしようと、なんと言おうと、自分の人生は自分が創るものだから、他人の評価は必要ないのです。

自分の人生の一瞬一瞬を満足する時間を持つことができれば、今よりも自分を好きになれます。

これから先、もっと楽しむ日々が待っています。

今は無理をせずに、認められている権利を行使してほしい。

miyaはんの夏休みがきたら、訪ねていこうと計画しています。

どこか、山里のひなびた温泉に湯治に連れていこう。

自然の食材で簡単な調理をした食事をゆっくり味わって、お湯に浸かって、ごろりと横になる、そんな夏休みを計画しています。

 

ゆらぎ世代は、心身ともにバランスを崩しやすくなります。

気持ちもどちらかと言えば下向きになりがちです。

身体と心はつながっているので、どちらかが下向きになれば、もう一方も崩れてしまう。

特に、まじめで情熱をもって仕事をしてこられた方は注意です。

気づかないうちに、ネガティブな落とし穴にはまってしまう。

うまく、バランスをとりながら昨日よりも1ミリでも楽しいと思えるような、生きていてよかったと一瞬でも思えるような毎日を送りたいですね。

気持ちのギアを少し落としてゆるりゆるりと進んでいけたら幸せです。

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

明日も穏やかな日になりますように!(^^)!

 

 

 

 

ABOUT ME
miyaはん
日本在住の50代女性です。 50歳の誕生日に思い立ち、大学院で学びはじめました。研究にとりくむ傍ら、予備校の講師として仕事する毎日です。これからの人生の輝きを保つための心身の健康づくりをテーマに書いていきます。