miyaはんです。
七夕の準備で、荷台に笹竹を積んだトラックを路上でみかけます。
小さい頃は、自宅の玄関に笹竹が設置され、折り紙でつくった
吹き流しや提灯を、弟と二人で飾り付け、最後に家族がそれぞれの
願いを短冊に書いて糸を通して下げる、そんな七夕を過ごしてきました。
幼稚園や小学校では、織姫と彦星が1年に1回しか出会うことができない
悲恋めいたストーリーも紹介され、同級生の女子たちはヒラヒラする織姫の
衣装とイケメンに描かれた彦星の姿に疑似恋愛を体験し憧れていました。
miyaはんは、ロマンチックな話にはほど遠いサメた子どもだったようで、
「1年に1回しか会えないくらいだったら別の相手にすればいいのに」
とか発言しクラスメートから引かれた記憶があります。
今だったら、「1年に1回でも、“○○元気で留守がいい”だからねー♡」と
心の中でつぶやいて、小さい頃より変わっていない自分を確認しています。
幼稚園でも小学校でも、笹竹の前のmiyaはんは、
「自分の願いがかなえられますように」と、それだけを願って
手を合わせておりました。
大人になって七夕さんの由来や歴史を知る事になり、
どこかの神さまが短冊に書いた願いを聞き届けてくださっている、
そんな気がしています。
七夕さんに関する由来の整理と、夢のかなえ方をまとめてみます。
七夕さんの背景をつくる多くの文化
ロマンチックなお話の役者は、
- 織姫 (織女星) こと座のベガ
- 彦星 (牽牛星) わし座のアルタイル
- カササギ (はしわたし) 白鳥座のデネブ
- 天帝
そしてストーリーは、
天帝の娘である織姫は美しい織物の名手。織姫は父親から紹介された働き者の牛使いの彦星と結婚した。
ところが結婚後の二人は仲睦まじくするばかりで働かなくなり、怒った天帝が天の川を隔てて二人を引き離してしまった。
その後、二人があまりにも嘆き悲しむのを見て、天帝は1年に1回の逢瀬を許してカササギに乗って会えることになった。
というお話です。
もともとのルーツは、中国伝来の七夕伝説(星伝説)にあるようです。
さらに、織姫と彦星の逢瀬を祝う「乞巧奠(きっこうでん)」という
中国のお祭りが、奈良時代の日本に伝来し宮中の貴族の習わしになりました。
七夕はもともと「しちせき」と呼ばれていました。
「たなばた」と読むようになったのは、日本の「棚機つ女(たなばたつめ)」
との融合にあります。
「棚機つ女」とは、お盆の祖霊を迎えるために、
水辺の機屋にこもって穢れを祓い、機を織る乙女を言います。
また、穢れを祓うために笹竹を使い水に流していました。
中国の「乞巧奠(きっこうでん)」と日本の「棚機つ女」が結びついて、
「たなばた」と読み、新しい文化が生まれました。
江戸時代には、七夕の節句が五節句のひとつに定められ庶民の季節の行事
として浸透しました。
七夕の後、七夕飾りを川や海に流す風習を「七夕流し」といい、
七夕飾りが天の川に流れ着くと、願い事が叶うといわれています。
笹竹の飾り付けの意味
笹竹は、天の神さまが依りつくところと言われます。
笹竹に願いを書いた短冊をつるし、天に向かって掲げることで願いが
神さまに届く、というシステムです。
七夕は、江戸時代に庶民に広まり、寺子屋の急増という背景から
習字や習い事の上達を願うという行事として親しまれ、短冊に願いを書く
という風習となりました。
短冊は、赤・青・黄・白・黒の5色で、中国の陰陽五行説に基づきます。
- 吹き流し→織姫の織り糸を表す
- 鶴→長寿祈願
- 紙衣(かみこ)→厄払い、手芸上達
- 巾着→金運上昇
- 網飾り→幸せをすくい上げる意で、豊年大作大漁!(^^)!
以上が主な飾りでしょうか。
願いごとのかなえ方
短冊に書く願いは、七夕の由来から、「習い事の上達」や「勉強の上達」を
願う内容とされています。
「欲望」系は書いても神さまには届かないようです。
miyaはんが短冊に書いて、神さまにかなえていただいた「願い」です。
- 習字が上手くなりますように! →書初め展で金賞受賞!
- 自転車に上手くのれますように! →補助輪が不要になった! しかしその後転倒して膝に大けがを負う(-_-;)
- 水泳が上手くなりますように! →1キロの遠泳ができた! ただし授業時間を大幅に超過し、後日親が学校に呼ばれた(-_-;)
- 勉強ができるようになりますように! →現在も継続願中
④に関しては、「勉強ができる」とは?と何度も神さまから質問されています。
自分自身で「勉強ができる」の定義を定めることができずに、
あっという間に50年が過ぎました。
今年は、新しい願いとして
「養生を重ねて、自分らしく生きることができますように」
と短冊に書きたいと思います。
そのほか、あまり抽象的すぎる表現は神さまも困るらしいので、
具体的に「あと2年後には卒業を迎えられますように」とか、
「自分が取り組んでいる研究が人々の役に立つ内容になりますように」
とか、取り混ぜて願いをかけたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
四季が豊かな日本ですが、天候の大荒れが少しおさまることを祈ります。
豪雨災害の被害が拡大しませんように。