転職

50代の転職経験者からの告白 【案ずるより、行動したらいいことあります】

miyaはんです。

学位を持つ研究者の友人と話をしました。

まだ40代のこの友人も、miyaはんと同様に2年前に転職してきて同じ職場になりました。

研究のことを話しているうちに、質問を受けました。

「転職してよかったですか? 今の職場が合っていると思います?」

miyaはんの答えは、

「転職先が合っていたかどうかはわからない。けれど、転職はよかったと思う。転職していなかったら、今も、毎日愚痴を言いつつ、人生に不満を持ちながら生きていたと思うから」

と、答えました。

転職は、小さな決心でしたが、行動を起こしてよかったです。

あまり深く考えずに行動してしまいましたが、転職してもやっていけると考えた理由は、

・これまでの仕事経験を活かす転職先の職種である

・大学院修士を修めて、転職先の資格としては不足がない

・時間の自由が格段に得られる

・学び続ける道なので、自分の成長も望むことができる

こんなことを考えて、転職の決意をしました。

一方、周囲の人々からは、公務員の職を退職してまで、人生を賭ける転職なのか、アンタはバカだね、と言われました。

周囲の人々は、こんな理由でmiyaはんに転職を思いとどまらせようとしていました。

 

・公務員の安定した生活を捨てるのか?

・50代で新しいことを覚えるのは無理

・環境に馴染めずにカラダを壊すぞ

・今さら勉強なんて、なんで苦労したがるのか

てな具合です。

実際、転職してよかったと、今は心から思います。

その理由です。

 

時間の自由度が高い

圧倒的に時間の自由度が上がりました。

自分に与えられた授業に遅れないこと、会議に参加すること、さえ守れば、裁量労働制のもと時間を自分でコントロールできます。

就業規則で出勤時刻と退勤時刻は定められていますが、自己裁量で出勤しています。

公務員の頃は、毎朝決まった時刻に出勤して日中の仕事をこなし、サービス残業で遅くなる毎日でした。

形骸化した会議と指示系統に従っていれば、定年まで身分と職位は保障されています。

ラクと言えばラクな職場でした。

でも、思考停止していました。

何も疑問に思わず、発言せず、前例を踏襲する毎日は、一度何かで疑問を持ってしまうと耐え難い環境となりました。

なので、まずは進学を決意しましたが、働きながら大学院で学ぶことを許されなかったので、退職しました。

アルバイトをしながら、大学院で学ぶと、同じ職場に戻る意思は消えました。

そこに、転職先から声をかけていただき、あまり深く考えずに決意して今に至っております。

朝も、その日の授業時刻に合わせて出勤し、夜は自分の研究をしています。

時間の組み立てを任されているので、責任も全て自分に返ってきます。

成果も一定度あげなければなりません。

ですが、やりがいはあります。

 

人間として成長できる場

予備校なので、“人が学びを得る場”です。

学びを得るとはどういうことでしょう。

本から知識を得たり、他のヒトの話を聞いて興味関心を持ったり、それまで自分にはなかった新たな知識を得て深めていく作業を続け、一定水準の理解を得ることです。

さらには、学びを得る過程で意見交換や議論を交わすことで、視野が広がり解釈を経て、自分の言葉で理解を表現することができます。

ヒトは言葉を持って刺激から受けたメッセージを伝え、受け取り、さまざまな感情活動を行いながら、ヒトとして成長していくものです。

協働や創造の活動から自己成長を感じることができるこの職場は、思ってもみなかったタイミングで目の前に現れました。

リンカーンの有名な言葉に、

「職場が自分に何をしてくれるかを期待するのではなく、自分が職場に何ができるかを考えなさい」

という言葉がありますが、

今のところ、どちらも考えていませんね。

結果が出るのは、あと少しかかります。

職場に対してどんな風な貢献ができるのか、考える余裕もなく、

今は眼の前の授業や会議にただ向き合っています。

一つ一つを丁寧にとりくむことが、数年先に表れる評価につながるのかと思います。

 

過去の同僚ともつながる

実は、過去の職場の同僚とも時折会うことができています。

これって自分の立ち位置を確認するためにはすごくいいこと。

時折、心が痛みをおぼえることもありますが、

同僚たちの中に過去の自分を見つけると、「転職してよかった」と思うのです。

少しイキがってる自分、何かをつかみたくてもつかめずに苦しい思いをしていた自分、不要なプライドを握りしめていた自分、など、ほんとに未熟な自分がいて、同僚にもずいぶん迷惑をかけました。

過去の同僚からは「あらー、若くなったんじゃない? 毎日若者と話しているから? それに生き生きしてるし、よくなったねー」と言われます。

少し嬉しい瞬間です。

そして、これからもますますしっかりしなきゃ、と思える瞬間です。

 

50代の転職は、年金や老後の生活、自宅のローンなどを考えると、慎重にしなければなりません、という意見もありますが、

自分は、ごく自然な気持ちの変化と小さな決意でここまで来ました。

誰でも、自分らしくありたいと思うはず。

職場は問題を抱えて解決策も分かっていても、そうそう簡単に変化することはできません。

ならば、自分が移動すればいいだけの話です。

異動先でまた一生懸命にやるだけの話です。

評価はあとからついてきます。

今、転職に迷われている方がいましたら、こんな人間もいることを知ってほしくて書きました。


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ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

台風が心配ですね。

被害がないことを祈ります。

 

ABOUT ME
miyaはん
日本在住の50代女性です。 50歳の誕生日に思い立ち、大学院で学びはじめました。研究にとりくむ傍ら、予備校の講師として仕事する毎日です。これからの人生の輝きを保つための心身の健康づくりをテーマに書いていきます。