miyaはんです。
秋に美味しい食べ物を同僚と話していたら、“さんまの刺身”を勧められました。
「おいしそーっ」と心が揺れましたが、過去に刺身で痛い目にあっていることを思い出しました。
かつおの刺身でアニサキスにあたってしまい、内視鏡でとりのぞきました。
その記憶があまりに強烈で、以来、刺身は1年に2~3回くらいしか食べていません。
魚釣りの知人に話したら、「なんともったいない人生をおくっているのー」と言われ、いろいろと教えてもらいました。
アニサキス事件と魚の虫に関する知識です。
カツオの刺身でアニサキス
そもそもアニサキスとは、どんな虫なのか。
アニサキスは回虫目アニサキス科アニサキス属に属する線虫の総称。全ての種が魚介類に寄生する寄生虫であり、食中毒の原因寄生虫として知られる。
ウィキペディア より
写真は、半透明白色で2~3センチ、渦巻き状で掲載されています。
魚の寄生虫です。
主に内臓の表面や、サケ・マスは筋肉にも寄生しているそうです。
昔、仕事帰りに同僚と立ち寄った居酒屋で、カツオの刺身をいただきました。
「獲れたてだからうまいよーっ」と店主に勧められるまま、確かに美味しい刺身でした。
しかし、帰宅して寝付いてすぐに「なんか、お腹痛い…(-_-;)」。
腹痛は増強し、病院の救急外来を受診しました。
すぐに診断がついて、内視鏡室へ。
内視鏡が喉を通らず、何度も「オエッ」となり、処置台の上で涙と鼻水を流しながらのたうちまわるおばちゃんの姿に、医師は、「少し眠くなる注射をしましょうねー」と看護師さんに指示を出し、鎮静剤を注射されました。
人生初めての内視鏡体験が「アニサキス駆除」とは…(-_-;)。
内視鏡中、モニター画面を指さしながら、医師が説明してくれます。
「ハイ、いましたいました~。これ見えますか?」
意識も朦朧とし、涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃのなか、眼を上げると
画面には、自分の胃袋の壁に食いついているアニサキスの姿。
内視鏡の鉗子で触れると、弱弱しくうねうねと動きます。
「こちらも胃液を浴びて弱っとるなー。じゃ、駆除しますね」
ワタシの胃液で大分やられたらしい。
鉗子の先でつまみあげられたアニサキスと、内視鏡のカメラごしに一瞬目が合った気がしました。
試験管に入れられたアニサキスを見せられ「ハイ、これ。記念に持ち帰りますか?」と、聞かれました。
「結構です」と即答しました。
痛みは徐々におさまりましたが、「今後、死ぬまで生のカツオは食さんぞ!」と誓いました。
翌日はふつうに出勤して仕事をしましたが、食欲はしばらく戻らず、果汁100%のジュースやおかゆを少しずついただき、体重は1週間で3㎏減りました(-_-;)。
おかげで翌月の健康診断では、適正体重とBMIと良い評価をいただき、アニサキスに感謝してよいものやら、駆除されたアニサキスを持ち帰らなかったことを後悔しました。
アニサキスの生態と食中毒を予防するには?
アニサキスは、ほぼ全ての魚に寄生し通常は(?)内臓の表面にいます。
しかし、魚が死ぬとその所在(?)が変わります。
内臓の表面から筋肉(魚の身の部分)に移動します。
食用として釣り上げられる魚は、釣り上げてすぐに処理することが食中毒にならない安全への第1歩です。
つまり、いわゆる「〆る」という処理で、
- 内臓を除く
- アタマを落とす
- 血抜をする
が、必要とされます。
一般に獣も魚も「内臓が旨い」のが通説ですが、釣り名人の知人によれば、いのちをかけたくなければ、内臓はやめた方がよいそうです。
知人は、「釣って2時間以内には〆るね」とのこと。
また、-20℃で24時間以上の冷凍や70℃以上の加熱でも死んでしまうそうです。
天然のお魚にくらべたら養殖魚はアニサキス寄生の確立も低いとか。
宿主である魚の死をどうやって感知するのか、感知してすぐに内臓から筋肉に移動するなんて、すごい能力をもちながら、「食中毒の原因」として忌み嫌われる存在のアニサキス。
厚生労働省や農林水産省からも注意喚起の文書が出ているのです。
なんだかね。
立派な能力を何かに活かすすべはないものか。
そんなわけで、今だにお刺身は苦手です。
お魚にはアニサキスの他にもいろいろな寄生虫が付着しています。
イカの身についている米粒みたいな「ニベリニア」や、カツオやサバの身にうねうねと動いている一見ミミズのような「糸状線虫」とか。
ニベリニアくらいであれば、見ても大丈夫ですが、“ミミズ”がまな板の上で魚のお腹から出てきたら、絶叫ですね。
今年の秋も、さんまは炭火で焼いていただきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
朝晩の涼しさに体調を崩さないように気を付けましょう!(^^)!