miyaはんです。!(^^)!
テレビ局の開局記念で「白い巨塔」が放映中です。
miyaはんは、1978年の田宮次郎さん、2003年の唐沢寿明さん、そして今回2019年の岡田准一さん主演の3作品を見ています。
昭和、平成、令和と時代を超えて作り上げられた作品を見た印象を比較して楽しみました。
自分の内面的な変化を自覚することもできたのですが、皆さんはいかがでしたか?
3作品それぞれの印象と自分の変化をまとめてみます。
1.大人の社会を垣間見た作品
1978年、miyaはんは思春期の入り口でした。
将来の職業を考え始めている年代でもあり、緊迫感あふれる医療現場と白衣をひるがえして患者の命を救う医療職の画面を憧れを持ち見ていました。
田宮二郎さんが鬼気迫る演技で、子どもながらに「凄い俳優さんだ」と思って見ておりました。
後に、田宮二郎さんが心身を患いながらこのお仕事をされていたという記事を読み、人間は演じる中にもその方の本質が必ず出てしまうと理解したものです。
そして、社会の側面には嘘や欺瞞という複雑で汚れた部分もあり、自分もいつかはそのような世界で生きていかなければならないのだろうか、というある種の覚悟を持ちました。
さらに、「自分が他人に対して行ったことは、必ず自分に返ってくる」という小さい頃から親に聞かされていた教訓も主人公の末路を見て確認した記憶があります。
ベテランの俳優さん達が演じたドラマは、40年後の今でも記憶に残っています。
2.医療の現場と登場人物の内面を丁寧に描いた作品
2003年、既に就職していたmiyaはんは毎週録画して繰り返し見ていました。
病理医の大河内教授役で出ていらした品川徹さんの抑えた演技が大好きで、miyaはんが持つ医師のイメージにぴったりはまっています。
授業の教材として人間の誠実さと希望のあり方、職業選択を学生に伝えたくて、DVDを購入した作品です。
授業では、患者さんの症状が急に悪化して家族が動揺する場面やカルテの改ざんを弁護士が発見する場面を学生とともに見てディスカッションしました。
個人的には、主人公の財前五郎がドイツでの学会を終えてアウシュビッツ跡に案内され思いを巡らす場面にとても魅かれて繰り返し見ています。
V.フランクルの「それでも人生にイエスと言う」、「夜と霧」を読んだのもこの場面を見て、人間が持つ希望のあり方を考えるヒントとしたかったからです。
このDVDの場面とV.フランクルの著書を読んだ経験は、後にmiyaはんの人生の転換となった大災害の体験に強く影響しています。
どんなに苛酷な状況でも、生きる希望はあります。
見つけることが可能です。
それを学んだ作品です。
3.シンプルに分かりやすい作品
2019年、今回の岡田准一さん主演の作品です。
今回もドイツでの学会中に患者さんの容体が急に変わる設定ですが、アウシュビッツの場面はありません。
シンプルに、自分の秀でた才能を信じ疑いをもたない診断姿勢を貫く主人公の姿が描かれています。
「検査をしなかったの?」という医師免許を持つ愛人の言葉に、主人公は一瞬「え?ミスった?」という表情はありますが、自信に押し切られます。
5夜連続でわかりやすいストーリー仕立てで、途中から見始めて、しかも家事をしながらポツポツコマ切れで見ても理解可能な作品です。
愛人のセリフの中に、番組が視聴者に届けたい作品のメッセージが込められているなー、と考えながら見ています。
仕事の概念は一人一人異なるかもしれませんが、
仕事とは、自分の業績や富を増やすだけの手段ではなく、人々の健康を取り戻したり、人間としての正しい道を歩く道案内をしたり、社会に貢献するものである、
その本来の目的を忘れてしまうと、自分の周囲にいる人間も環境も自分自身とともに落ちていってしまうものだ、
という主張を受け止めています。
医療事故が主たるテーマかもしれませんが、3時代の作品ともに「人間の生き方」「豊かさ」を問う内容になっています。
まとめ
テレビのドラマは殆ど見ないmiyaはんですが、昭和・平成・令和の各時代で「白い巨塔」を見ることができました。
繰り返し制作される作品には、世の中に問われている一貫したテーマがあります。
今自分が抱えている悩みや課題によってもドラマを見る時の視点は異なりますが、今回は「ちゃんとした生き方をする人間になりたい、という自分の思考は変わっていないなー」と確認できました。
おそらく、誰もが「ちゃんとした生き方をする人間」を目指して生きています。
財前五郎さんも。
人間の数だけある「ちゃんとした生き方の定義」を認めつつ、しかし自分だけの幸せではなく、相手や社会全般の益につながる思考や行動をとっていきたい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
暑さが増しています。
打ち水や服装を工夫して涼を呼び、
気持ちよく過ごしてまいりましょう!(^^)!