miyaはんです!(^^)!
立冬を迎えました。
朝起きたら目の前の畑に「霜」が降りてる!
そして、今は、太陽の光で「朝霧」が発生して、真っ白な世界です。
幻想的な景色と冷たい空気に、神さまたちの会議が始まる気配を感じます。
11月は神在月(かみありづき)
10月は「神無月(かんなづき)」と呼ばれます。
全国八百万の神さまたちが年に1回のこの時期に出雲地方に大集合することから、
地方に神さまが不在となられると考えられたことが語源と伝承されています。
逆に出雲地方では、全国から神さまたちがやってくるので、
10月と11月は「神在月」と呼ばれます。
そこでは、神さまたちの会議が開催されて来年のいろいろなことを決めるのだそうです。
議事進行役や、議事録の係の神さまもいるんかな。
ディスカッションもされるんかいな。
今年のふりかえりは、まず「コロナ」やろな。
とか、妄想すると楽しい。
出雲大社では、毎年神事が行われています。
今年は、11月24日から始まります。
ですから、今日あたりは地域に住まう神さまたちは旅の準備にとりかかっているかもです。
出雲大社での神事
【神迎祭(かみむかえさい)】
全国からやってくる神さまたちをお迎えする神事です。
神さまたちは、海路で出雲大社に向かうようで、
「稲佐の浜」という海岸で御神火を焚いて「ここですよー、こちらにお越しください」と
神さまたちを誘導してお迎えします。
浜には「神籬(ひもろぎ)」が準備されています。
神籬は、神さまたちが到着した際の依り代となるものです。
人間の宿泊に例えると、到着ロビー、受付窓口、みたいな場所でしょうか。
ご到着された神さまたちが受付を済まされた後、
龍神様が先導して、出雲大社にご案内します。
出雲大社では、「ようこそ、遠路お越しくださいましたー」と歓迎会が開催されます。
これが「神迎祭」です。
この後、神さまたちは、出雲大社本殿に近い宿泊所「十九社(じゅうくしゃ)」
に入られます。
今年の「神迎祭」は、11月24日㈫の19時から神事が行われます。
【神在祭(かみありさい)】
出雲大社にご到着された神さまたちは、翌日から7日間、会議を開催されます。
議題となるのは、人々の所業や男女の関係など、
「神議り(かむはかり)」と呼ばれる審議にかけられます。
来年どうするか、など、人知の及ばない決め事をされます。
会議場となるのは、出雲大社の「摂社(せっしゃ)」である「上宮(かみのみや)」です。
「摂社」に祀られるのは、本殿の神さまと縁の深い神さまや地主神と呼ばれる地元の神さまで、人間社会に例えると、会議場の管理人というお立場でしょうか。
出雲に集合された神さまたちは、こうして、到着翌日から「十九社」と「上宮」を往復して7日間の会議に臨まれます。
7日間の会議って大変やなー。
この期間は、神さまたちに会議に集中していただくために、
土地の人々はひたすら静かに過ごすことを旨としています。
また、神さまたちの宿泊施設や会議場に粗相のないように、
お祭りするのが「神在祭」です。
今年の「神在祭」は、11月25日㈬、11月29日㈰、12月1日㈫ に執り行われます。
【神等去出祭(からさでさい)】
7日間の会議が終了した神さまたちは、宿泊所である「十九社」から「神籬」で出雲大社本殿に移動されます。
神官が祝詞を奏上して、拝殿の門を木の枝で三度たたきながら「お立ちー」と唱え、
神さまたちにご出発の時がきたことをお知らせします。
この瞬間に神さまたちは、出雲を離れて地方に戻られます。
これが「神等去出祭」です。
小さい頃に、祖母から聞いた話は、もう少し違っていて、
7日間の会議を終えられた神さまたちが、「十九社」から出雲大社本殿にご案内されて、
神官の祝詞と「お立ちー」の唱えまでは同じなのですが、
その後「直会(なおらえ)」と呼ばれる神さまたちの酒宴が開催されます。
現代の人間社会でも、お祭りの後で催事されますね、「お疲れー」という会です。
神さまたちは、「直会」で、互いの翌年の再会を期して翌朝早くに帰途につかれる、
という内容でした。
今年の「神等去出祭」は12月1日㈫と12月10日㈭に開催されます。
この期間、地方には神さまが不在となるわけではなく、
お留守番役の神さまがしっかり留守を預かっています。
11月は、神在月。
神さまたちの存在を心の中に再確認する月だから
改めて神在月、と呼びたいなと思うのです。
神さまの存在を、自然の中やくらしの中に改めて意識して、
守られている小さな存在の人間として、
感謝をしながら、精一杯生きる、
11月です。
今日も平安で過ごせますように(*’▽’)