miyaはんです。
どうやら50代は人生で感じる満足感が最も低い年代のようです。
「中年の危機」「ミッドライフ・クライシス」と言われていますが、英国・米国においても共通する結果が示されています。
背景には、年配の家族や子供を同時に世話する責任があり、死別や離婚など、他の家族の問題も対処しなればいけない責任、ストレスがあると言われています。
日本においても、総務省が発表した「中年のひきこもり61万人」が話題となりました。
「そうか、何となくの日々の不安感は誰にでも訪れる中年の危機からだったのか」
と納得する一方で、
「いや、待てよ。20代後半からのハードな会社人生からしたら、今は時間も仕事内容もある程度自由度が高くなっている」と思います。
確かに、ホルモンバランスが崩れるなど身体的機能の変化が訪れる年代で、
心身ともにゆらぐ世代でもありますが、
人生の豊富な経験から得られた生きる知恵をもとに、
日々の中でどれだけホッとしたり、心地よく過ごせる時間を持てるかが、満足度に影響しているのではないかと思うのです。
その一つに「散歩」があります。
miyaはんは、住まいの近くに鎮守の森があるのですが、休日の早朝に散歩に出かけます。
晴れの日も雨の日も変わらず木々が迎えてくれます。
森林浴は、
- ストレスホルモン減少
- 副交感神経活動が活発
- 交感神経活動抑制が活発
- 血圧、脈拍数低下
- 病気に対する免疫力UP
などの効果があるとされています。
風に枝や葉がすれ合う音も好きですが、木々が発する香りにとても癒されます。
木々が発する香りは「フィトンチッド」と呼ばれます。
皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
フィトンチッドという名前は、
ロシア語で、フィトン=「植物」チッド=「他の生物を殺す能力を有する」という意味をもつそうです。
フィトンチッドは、自由に動き回ることのできない植物が、害虫などの外敵から攻撃や刺激を受けたり、
傷ついた時でも病原菌に感染しないように傷口を殺菌したり、害虫を寄せ付けない為にフィトンチッドを作りだし、発散することによって、自らの身を守るのだそうです。
フィトンチッドの効果は、
- 消臭
- 除菌・抗菌
- リラックス・疲労回復
- 抗酸化
- 大脳皮質の活性化 などが挙げられています。
フィトンチッドにより唾液中のストレスホルモンが減少したり、がん抵抗性が高まるなど、その効果は科学的にも証明されています。
効果はいろいろありますが、何よりも森の中で深呼吸すると気持ちがよろしい。
シンとした空気の中で、鳥たちのさえずり、葉擦れを耳にして、木々の呼吸と自分の呼吸をシンクロさせるように深い呼吸を繰り返すと、
凝り固まった全身の細胞が緩みを取り戻していくのが実感できます。
miyaはんは、フィトンチッドが感じられる時間帯が決まっていて、早朝か夜なのです。
夜、帰宅すると近所の公園の木々から芳香が漂ってくることがあります。
木々がフィトンチッドを発生させる時間帯ってあるのでしょうか。
緑がどんどん濃くなる爽やかな季節です。
みずみずしい香りを胸一杯に吸い込み、身体の内部から浄化してみませんか?
知らないうちに、「中年の危機」はどこかに行ってしまいます。
散歩にかかる時間は30分程度です。
身近にある緑の下で元気をいただきましょう!(^^)!